LGBTは生産性がない
ここ数日、某議員のLGBTに対する発言が物議を醸しています。
今日(2018年7月23日)は遂にYahooニュースのトピックスにもなっていましたね。
「LGBTは生産性がない」
ショッキングな言葉ですね。
この言葉の衝撃の強さが、ここまで騒ぎが広がっている一因だと思います。
実は同じような発言は主に同性婚に対する反対意見に多く見られてきました。
今回のケースでも「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり生産性がないのです」という言葉から推察すると、
子どもを作らない=生産性がない、とのことのようです。
子どもを作らないのはLGBTだけ?
ただ、ご存知のように日本は現在晩婚化・未婚化が進んでいます。
平成25年版の内閣府男女共同参画局ホームページからお借りしました↓
生涯未婚率です。
平成22年の時点で「男性20.1%、女性10.6%」となっています。
また、結婚しても様々な理由でお子様のおられない家庭もあります。
子どもがいるかどうか、ということで人の価値を決めるような考え方だとしたら
LGBTなどのセクシュアルマイノリティーに関わらず、悲しむ人や辛い思いをする人が少なくはないでしょう。
LGBTは子供がいない?
また、LGBT=こどもがいない、という考えも100%そうとは言えません。
トランスジェンダーの方や、同性パートナーの方でも、様々な方法を利用してお子様をお持ちの方が今は少なくありません。
実際に当事務所へのご相談事例も少数ではなくなってきています。
パートナー間で将来お子さんを持ちたいと考えられている方はもっとたくさんおられます。
今は本当にLGBTの世界も多様化しています。
LGBT=こどもを持てない、という考えも少し古いのではないでしょうか。
議員の炎上騒ぎ
実は過去にも議員さんのLGBTに対する問題発言はいくつかあります。
2015年 海老名市議の例
Twitterで「同性愛は異常なのだ、異常なことをすることを取上げる必要はない」とツイートされました。
その後、問題視されて広がったことから、ツイートを削除し、謝罪されました。
2017年11月自民党の某議員さんの例
「同性パートナーが、天皇、皇后両陛下主催の宮中晩餐(ばんさん)会に出席するのは反対と発言。後に「反省している」とのコメントを述べられました。
まとめ
今回はご本人が「全文を読んでから批判してほしい」とコメントされており、今のところ撤回等はないようです。
実際に全文を読んでない以上、本意は不明です。
しかし少なくとも
「子供=生産性」ではない。
子どもを持たないのはLGBTだけではない(そもそも個人の自由)。
LGBTでも子どもを持つ方もいる。
ということは言えます。
- ●の人は△△だ、と決めつけることは正しいのでしょうか?
自分がきちんと知らないだけではないですか?
自分と違っていても、お互いに認め合える。
人と違うってことだけで批判されない。
そんな世の中に憧れます。